といれってができるまで

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A STORY

といれってができるまで

それは「ひとつのきっかけ」

それは「ひとつのきっかけ」

 
1999年に付き合いのあった協立工業株式会社の身内の方の足が悪くトイレでの立ち座りが辛くて困っているので何か手助けになるモノを作ってもらえないかという相談がありました。
そこで金属加工の会社として業務用の展示台なども多数手がけておりましたので、当時の社長(現会長)が早速試作品の製作を開始しました。
 

 
試作第1号が完成した時、取引のあった障碍者の方に見てもらったところ、「結局は健常者が作ったものやね。全くあかんわ。」と一蹴されてしまいました。
どこが全くあかんのか、指摘を受けた時ははっきりとは分かりませんでした。
 
それは「ひとつのきっかけ」

それが分かったのは少しして社長自身がひざの関節を痛め、実際に使ってみる立場になってからでした。

 
実際に第1号を使ってみたところ固定が十分ではなく、ぐらついてしまい使用者の支えとしては不十分で心許ないものだと実感し、要は壁や床に固定する、つまり工事なしでしっかりと便器そのものに固定できる仕組みが必要だという事がわかりました。
必要な事が分かった後は試行錯誤の連続でした。
様々な形状の便器に対応できる様に試作を重ねました。
 

「3度目の正直」

「3度目の正直」

 
すでに2年が経ち2001年、ついに試作3号が完成しました。
その過程で便器への固定方法と空間利用法を特許として取得し、今度こそはという意気込みで以前試作1号を見てもらった方にもう一度見てもらうよう頼んでみました。
 

 
どうせあかんやろ、と言われながらも見てもらうと「これは、前に見たものとは全然違う!すごくいい」と十分な手応えを感じる反応がありました。
そこからは様々な伝手を頼りにいいものは売れる!!と自社として営業しましたが、全くといっていいほど売れませんでした。
 
「3度目の正直」

 
意外なところに落とし穴はありました。
第一に、お手洗いに関してはデリケートな部分であり、見せたい人はいない事。
第二に、わが社に知名度がなく「といれって」を見てさえもらえない事。
また、良さを分かっていただけたとしても当時は介護保険の適用外で買い取りのみしかなく、現在のようにレンタルがなかったことも大きな要因でした。
 

 
このまま日の目を見ずに終わってしまうのか、と諦めかけた時ふとある考えが浮かびました。
池島工業の知名度が問題なんやったら大手のメーカーに売り込んで販売してもらったらええんちゃうか?
 
「3度目の正直」

様々な会社を回り、この提案に乗ってくれたのが当時福祉用具部門として”安寿”ブランドを立ち上げたばかりの「アロン化成」さんでした。

もともとプラスティック製品を数多く手がける中で簡易ポータブルトイレなどを販売されていたこともあり「といれって」を見るなり、すぐに採用していただけ”安寿”ブランドへのOEM提供が決定しました。

「ニーズを形に」

「ニーズを形に」

試作第1号から早3年が経った2002年「S-45」という製品名でついに、といれっての製造・販売が開始されました。
それからほどなくして介護保険適用も決まり、買い取りだけではなくレンタルでのご利用も可能になった事で一躍脚光を浴び、また飛散した尿や掃除に使う洗剤が原因で錆が発生してしまう問題をステンレスを材料に使う事で解決した「SUS-45」はケアマネージャーをはじめとした福祉関係者の間では知らないものがいない程の商品となりました。

「ニーズを形に」

その後、利用者の方からのご要望やご意見を取り入れ、様々な改良を加えた「スライド式」や「はね上げ式」を開発し「Welfan(ウェルファン)」さんでの取り扱いも2009年頃からはじまり、さらに多くの方に知っていただく機会が増えご利用いただける様になっていきました。

2014年、安寿ブランドへのOEM契約が終了し池島工業として積極的にバリアフリー展をはじめ展示会・福祉関係者向けの説明会などに参加しています。
​​​​​​​これからも金属加工の技術を活かし利用者の方の様々なニーズを福祉用具という形で実 現し、よりよい暮らしのお手伝いをしていきたいと考えています。

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